歌舞伎俳優市川猿之助(37)主演の舞台「助太刀屋助六外伝」(15~24日)の公開稽古が14日、東京・ル・テアトル銀座で行われた。

 故岡本喜八監督の生前最後の映画の舞台版で、襲名後初の歌舞伎以外の出演となる猿之助は助太刀を稼業とする痛快な男を演じる。

 実はこの舞台、故中村勘三郎さんも観劇する予定だった。出演者で企画発案者でもある石橋直也が今年1月に勘三郎さんに報告に行くと「おめでとう。必ず見に行くよ」と言ったという。猿之助は「輪廻(りんね)転生で、(孫の)七緒八君の孫に生まれ変わった時に歌舞伎がなくなっていたら大変。そのためにも僕らが頑張っていかないと」と話した。