焼き肉店を経営し、実業家としても活動するたむらけんじ(41)が16日、大阪市内で、コメディーを企画・立案するプロデューサー業に乗り出すと発表した。

 「大阪のコメディー枠がなくなって、今は(テレビ放送は)吉本新喜劇ぐらいしかない」と言い、4月以降、毎月1回、自分が企画した喜劇を制作し、なんばグランド花月(NGK)で上演する。

 同公演は1年間12回継続し、ネタもセットも「全部パッケージで、1年後にテレビ局に買ってもらってコメディー番組を復活させたい」と“たむらコメディー”の企画意図を説明した。

 第1回として4月22日にNGKで、喜劇公演「ノンストップコメディ

 出発進行!

 言うこと機関者」を上演する。

 関西ローカルのテレビ放送枠では、伝統的にMBSテレビが土曜正午帯に吉本新喜劇を、ABCテレビが日曜正午に「日曜コメディー枠」を放送してきた。

 同コメディー枠では70年代から、明石家さんま、桂文枝(当時・三枝)らが出演した「駐在さんシリーズ」をはじめ、ほぼ継続して大阪らしい喜劇番組を放送。しかし、13年3月に、キングコングらによる「熱血!人情派コメディ

 しゃかりき駐在さん」が終了して以来、コメディーは放送されていない。

 かつて読売テレビでも喜劇枠があったが今はなく、たむらが「テレビから舞台化はよくあるけれど、その逆、僕らが作ってテレビにしてもらうのもあってもいい」と、半年前に所属するよしもとクリエイティブ・エージェンシーに直訴し、企画を進めてきた。

 一方で「1年12回公演で、1万人動員ができなければ改名する」とも公言。NGKの収容人数は858人で、12回公演全て満席なら1万296人になる。

 「余裕は296人しかない。無謀やけど、以前から(間)寛平さんが酒に酔うたら『間の名前やる』と言ってくれているので、1万人に満たなければ『間たむら』に改名します」

 既に改名の候補名まで視野に入れ、大阪のコメディー番組復活への決意を示した。