松山千春(54)が6日、激戦の長崎県知事選に出馬した大仁田厚元参院議員(52)の援軍に駆けつけ、長崎市内で街頭タッグを結成し「オオニタはそれほどバカじゃない!」と“毒舌エール”でパワーを注入した。街頭では自身の曲「長い夜」「大空と大地の中で」を熱唱。不況にあえぐ市中心部の繁華街は、多数の群集で久々のフィーバーとなった。

 千春は、大仁田氏が政界入りしたきっかけである新党大地・鈴木宗男衆院議員(62)の親友。千春はこの日、大仁田氏と合流すると「(知事選で)自民党の候補には、さわやかな小泉進次郎君が応援に来た。民主党の候補にはかわいい福田衣里子君が来た。一方、大仁田の応援に来た男はこんな人相が悪い(笑い)。でも彼らは税金で応援に行っている。オレは、自前で応援に来ました!

 オレがゼニやカネで動く男か?

 バカヤロー!」と“千春節”をさく裂させた。

 直立して恐縮する大仁田氏を見つつ、千春は「こいつはレスラーとしても議員としてもラフプレーが多かった。でも真っすぐな人生を歩んできた。(師匠の)ジャイアント馬場さんも、天国から活躍を祈っているぞ」と続けると、同氏は感極まって目に涙を浮かべた。

 知事選には新人7人が立候補し混戦模様。夜になると千春は、繁華街「思案橋」などに登場。「オレが来たからには、だれよりも強い援軍を得たと思って、これからも精いっぱい戦ってもらいたい」と宣言。興奮した大仁田氏は「オイ(私)に1回、チャンスばくれんですか!」と長崎弁で絶叫した。【広部玄】

 [2010年2月7日9時11分

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