映画監督の堀川弘通氏(ほりかわ・ひろみち)が5日午後3時、食道がんのため東京都世田谷区の自宅で死去、95歳。京都市出身。葬儀・告別式は近親者のみで行い、後日「しのぶ会」を開く。喪主は長男博史(ひろし)氏。40年東宝入社。黒沢明監督の「一番美しく」で助監督について以降、「わが青春に悔なし」「生きる」「七人の侍」などで黒沢監督をサポートした。55年に井上靖さん原作の「あすなろ物語」で監督デビュー。「裸の大将」「黒い画集・あるサラリーマンの証言」などの佳作を手掛けた。