テレビ朝日系の「必殺」シリーズを生み出した朝日放送(ABC)の元プロデューサー、山内久司さんが亡くなっていたことが8日、分かった。82歳だった。

 ABCによると、亡くなったのは今年8月13日で、故人の強い遺志で公表されていなかったという。通夜、葬儀・告別式は親族らだけで行われた。山内さんは55年、同局に入社。72年「必殺仕掛人」から「必殺仕事人」などシリーズの多くに携わった。弱者の恨みを代わって晴らす裏稼業の仕事人を描き、故藤田まことさんらとのタッグで、時代劇に新風を吹き込んだ。