学校法人「加計学園」の加計孝太郎理事長が、2013年5月の安倍晋三首相のミャンマー訪問に際し、政府専用機に同乗して同行していたことが5日、衆院決算行政監視委員会で明らかになった。

 同学園の獣医学部新設計画の経緯をめぐり質疑が行われた、同委員会で、民進党の宮崎岳志議員の質問に対し、外務省の志水史雄大臣官房参事官が答えた。

 外務省側は、一部の首相の外国訪問では「希望する(企業)関係者の方に、経済ミッションとして同行してもらっている」と説明した上で、「加計学園はミャンマーに支局を持ち、留学生の受け入れを積極的に進めていたことから同行してもらった」と述べた。「所定の運賃を支払ってもらった上で、専用機に乗ってもらった」とも話した。

 委員会では、民進党が獣医学部新設計画をめぐり、内閣府とのやりとりを添付した文部科学省内のメールの写しが新たに見つかったことを受けて、再調査するよう求めたが、松野博一文科相は拒否する考えを示した。

 首相も、「総理のご意向」などと書かれた文書が表面化したことについて、「私の意向は入りようがない」と、あらためて反論した。