昨年7月、趣味のサイクリング中に転倒して頸部(けいぶ)を損傷し、リハビリを続けている自民党の谷垣禎一前幹事長は16日、顧問を務める自民党内グループ「有隣会」が都内のホテルで開いたパーティーに、復帰への意欲を示したメッセージを寄せた。

 「昨年負ったけがからの回復途上にあり、まだ皆さまにお目にかかることができない」とした上で、「退院の時期をにらみながらリハビリに専念し、1日も早い復帰に向けて準備をしている。あと少しの間、お許しをいただきたい」と伝えた。

 メッセージを代読した逢沢一郎衆院議員は、「リハビリも最終段階にある。夏の終わりか秋口には、元気な姿をみせてくれると思う」と述べ、谷垣氏が早ければ今秋にも復帰する可能性に言及した。

 関係者によると、谷垣氏は現在、都内の医療施設で復帰に向けたリハビリに励んでいるという。

 一方、来賓であいさつした安倍晋三首相は「谷垣さんのように人徳があり、見識を持った人が、しっかり幹事長でいてくれたからこそ、(賛否を呼んだ)安保法制も通すことができた。私ひとりの力では難しかった」と、持ち上げた。

 さらに、「私も谷垣さんのように謙虚、誠実に、これから歩まなければならない。さらに自重自戒しなければならない」とも、述べた。