周年行事で、町おこしで「ギネス世界記録」に挑戦だ! 英ギネスワールドレコーズの日本オフィス、「ギネスワールドレコーズジャパン」が今月初旬、企業や団体を対象にセミナーを開催。企業の人事担当者ら16人が参加した。今夏の日本テレビ系「24時間テレビ」でも取り上げられるなど、ここにきて再注目されているギネス記録。一体感や絆を深めるべく、会社単位や仲間同士でチャレンジする動きが広がっている。

 水田に色の異なる稲を植えて巨大な絵を描く「田んぼアート」。埼玉県行田市の作品は15年9月、世界最大としてギネス世界記録に認定された。高さ50メートルの展望台の入館者数は、前年同月比で4倍になった。昨年と今年も新たなアートを作成し、見物客は絶えない。市農政課の蓮見宗徳さん(44)は「田んぼアートは市の一大事業です。『行田市ってどこ?』と言われることも減りました」と笑顔をみせた。

 同市は08年から「市のお米と観光地のPR」を目的に、田んぼアートを開始した。水田を快く貸してくれる地権者や、田植え体験参加者などの「思い」が年々拡大し、11年から「世界最大」への挑戦を始めた。

 大雨などの影響もあり、認定には5年の月日を要した。それでも、田植え前には「今年こそ」とセレモニーを開くなど、市の一体感は増していったという。蓮見さんは「ギネス世界記録をとった後も、市民のみなさんから『次はもっとクオリティーを上げよう』と言われます。一丸となって今後も続けていきたいですね」。行田市はこれからも魅力的な田んぼアートを作り続ける。