菅義偉官房長官は15日昼、東京都府中市の商業施設前で自民候補の応援演説を行った。雨が降る中集まった約300人の観衆に向けて、北朝鮮問題や消費税増税に関して説明した。

 14日には、北朝鮮国内で弾道ミサイルの発射台が移動していることが確認された。発射準備の兆候ともみられるが、菅氏は「また挑発行動があれば、さらに厳しい制裁を科していく。確かな外交力が必要だ」と語気を強めた。現在の日本は戦後最大の危機にさらされているとして「2年前に平和安全法制を成立させておいて、本当に良かった」とも話した。

 19年10月に引き上げられる消費税については「未来の子どもたちに向けた大胆な政策投資に使いたい。少子化問題は待ったなしだ」と理解を求めた。その上で「従来の年金や介護なども当然充実させる。新しい、全世代型の社会保障をつくっていく」と約束した。

 これらの政策を進めるには、安定した政権が必要だとして「しっかりと実行に移すのは、自公連立政権しかない。国民から見て当たり前のことをやっていく」と訴えた。最後には「当選目当てに離合集散を繰り返すような政党、候補者に絶対負ける訳にはいかない」と野党批判も忘れなかった。