若手弁護士とのダブル不倫疑惑で民進党を離党し、愛知7区から無所属で出馬した山尾志桜里氏(43)が20日、愛知県大府市で個人演説会を行った。漫画家の小林よしのり氏(64)評論家佐高信氏(72)らが応援に駆けつけた。

 マイクを握った小林氏は「希望の党はいま絶望の党になっている。山尾さんは巻き込まれなくてよかった」と話し、「安倍政権の暴走を止めるには山尾さんが必要です。戦える論客が必要です」と訴えた。

 9月初旬に週刊文春に疑惑が報じられ、山尾氏は内定していた党幹事長への起用が見送られた。山尾氏を支持し、以前から交流があった小林氏はブログに「親戚が、わしと山尾議員とのスキャンダルかと間違えて、わしの妻に慰めの電話をかけてくる」と思わぬ波紋を明かしていた。

 この日、小林氏は不倫疑惑には触れず「権力にとっては山尾志桜里はまずいんですよね。危険すぎるんですよね。力のある能力のある人を国会に送りましょう」と呼びかけた。

 小林氏の“爆弾投下”に山尾は「これまで愛知7区で行われた集会の中で歴史上、最も刺激的な集会になっていると思います」とあいさつすると、会場から笑いが起こった。最後に「私は安倍総理の天敵であり続けます。逆転の1票を!」と訴えた。

 愛知7区には自民前職鈴木淳司氏(59)が出馬。デッドヒートを繰り広げている。