安倍晋三首相は3日、自民党総裁選(9月7日告示、20日投開票)に向けて首相支持の陣営が都内のホテルで開いた選対本部の発足式に出席した。

首相は「担ぎ手はすばらしいが、御輿(みこし)はぼろいと言われないよう、頑張っていきたい」とあいさつ。「(第2次政権発足後の)この6年、使命を果たすために全力を傾け、私たちは成果を上げることができた」と述べ、実績をあげたと強調。その上で、「支持率低下は1度や2度ではなく、皆さんは選挙区で相当厳しい思いをされたと思う」「私の不徳の致すところから、厳しい批判が起き、皆さんにかぶっていただいた」と、モリカケ問題への批判を念頭に、支持への謝意を示す場面もあった。

総裁選は、石破茂元幹事長に対し、首相が優勢とされるが、首相は「皆さんは選挙の専門家。選挙は最後の最後で大きく(流れが)変わることもある。至らない候補者だが、最後まで力強いご支援を」と、呼びかけた。