自民党の二階俊博幹事長は5日の会見で、東京都の小池百合子知事が来年7月の都知事選に再選出馬した際、全面協力するとした4日の発言を、あらためて強調した。

自民党は、小池氏に対抗馬を擁立する方針で複数の著名人の名前も浮上しているが、具体的な調整は進んでいない。二階氏は「他に選択がありますか。今の知事に勝てる候補者を出せますか」と指摘。「自民党が候補者を立てて党を挙げて大騒ぎしても、勝てますか。われわれ、選挙をやる立場として、ただ出ればいいというものではないんですよ。勝てなきゃ意味がないじゃないですか。勝てなきゃ騒ぎを起こして自民党が恥かくようなことはさせられない」と、「勝利重視」の観点からだと訴えた。

小池氏は16年都知事選をめぐり、自民党が別の候補を公認する中、出馬を強行して圧勝した。それ以来、自民党東京都連とは対立関係が続いている。党の実力者である二階氏の発言には、上層部からも「早すぎる」との懸念の声が出たとされる。これを問われた二階氏は「早くやってどこが悪いんですか。選挙は元々早く早くいかないとだめじゃないですか」と不快感を示し、「今より良い(候補)のを自民党が出せるんですか」と重ねて述べた。

その上で、今後都連と協議する意向があるかと問われると、二階氏は「機会があればしょっちゅうでも話し合っていく必要がありますから、喜んで話し合いをします」と述べた。