小池百合子都知事は15日夜、自民党の二階俊博幹事長と東京都内のホテルの日本料理店で会食した。

二階氏は、小池氏が改選を迎える来年の都知事選で出馬するなら全面支援を明言し、小池氏と対立する自民党東京都連の反発を招いており、今回の動きも物議を醸す可能性がある。

一方、会談場所の店があるホテルには同時間帯、安倍晋三首相が「報道関係者との会食」で滞在していた。そのため、小池氏が首相と「接触」したのではないかと、臆測が広がっている。

同様のケースは17年4月にもあった。東京・赤坂の日本料理店で、小池氏や二階氏、小泉純一郎元首相らが会食した際、首相が同じ店で財界人らと会食していた。このときは、首相は小池氏らの席に顔を出し、あいさつをかわした。

関係者によると、この日の小池氏と二階氏の会食は、二階氏側が誘い、以前から決まっていたという。小池氏は、20東京五輪・パラリンピックの準備に関し、自民党の協力を求めたという。会食後、小池氏は報道陣に「良い雰囲気でした」と話した。都知事選に関して話題になった可能性もある。

来年の知事選に関し、小池氏は今月4日、二階氏に呼ばれて自民党本部を訪れ会談。二階氏はその際、小池氏への全面支援を伝えたが、党内でハレーションが起きたことを受け、6日になって「もう(この件で)発言しない」と述べた。自民党東京都連は、小池氏が都知事選に出馬すれば対立候補を擁立する方針で、現在開会中の都議会でも対決姿勢を強めている。