18日に開幕する、囲碁の第3回ワールド碁チャンピオンシップ1回戦の組み合わせ抽せん会と記者会見が17日、第一ホテル東京で行われた。初優勝を狙う井山裕太五冠(29)は1回戦で、中国の江維傑(コウ・イケツ=27)九段との対戦となった。

井山5冠は「今年も日本代表として、こんな素晴らしい大会に出場できることを光栄に思う。江さんとは久々の対局。碁の内容が本当に素晴らしくて非常に大変な相手。大きなチャレンジになる。思い切り自分の力を出せるように戦いたい」と抱負を語った。

井山五冠と江九段は、11年の第24回世界囲碁選手権・富士通杯3位決定戦で対戦し、井山五冠が勝っている。江九段は「今回、世界戦で枠を拡大していただき、出場のチャンスをくださった。井山九段と対局したのは大分、前の話。自分も一生懸命打ち、いい碁を見せたい」と語った。

井山五冠は、17年の第1回は参加4棋士(AI代表のDeepZenGoも含む)中4位。昨年の第2回は決勝に進出したものの、韓国の朴廷桓(パク・ジョンファン)九段(26)に128手までで投了し連覇を許している。

井山五冠とともに日本代表として出場する張栩(チョウ・ウ)名人(39)は、韓国の申眞〓(シン・ジンソ)九段(18)と対戦する。張名人は「申九段とは初めての対戦となります。精いっぱい、自分らしい、納得できる碁を打ちたい」と意気込んだ。

3連覇がかかる朴九段は、1回戦で中国の廖元赫(リョウ・ゲンカク)七段(18)と対戦する。朴九段は「最初から中国で今、1番勢いがある人と対戦。緊張しています。自分も挑戦者の気持ちで戦いたい」と気を引き締めた。【村上幸将】

※〓は言ベンに婿のツクリ