14回目の立候補となった東京・港区議会選挙で初当選したマック赤坂氏(70)が8日、港区議会に初登庁した。

赤坂氏は港区役所前で報道陣の取材に応じた。その中で、2007年(平19)年に同区議選に初出馬してから12年で衆参両院、都知事選などで13連敗するなど14回戦った選挙戦で、供託金だけで3000万円、総額で1億円は選挙資金をつぎ込んだと明らかにした。赤坂氏は「供託金だけで、3000万は最低でも使っているよね。それプラスアルファがあるから…ビラとかポスターとか。それを入れたら、1億くらいにはなるかな」と語った。

なぜ、そこまでかけて選挙に出続けたのか? と聞かれると「このままじゃ、あかんという意識が非常に強いわけです」と断言。政治に強い不満があり、日本を変えたいという思いが、多くの散在をしてまで選挙に出続けた理由だと語った。

赤坂氏は京大農学部でバイオ研究に取り組み、伊藤忠商事に入社後、レアメタル(希少金属)に携わり、48歳で独立して貿易会社を設立し、本業の資金を選挙につぎ込んできた。港区議選前に日刊スポーツの取材に応じた際、17年の東京都議選後、2年にわたって出馬を控えた理由について「本業がうまくいっていなかったのは事実で、ネジを締め直した。そちらにエネルギーを吸い取られた」と語り、本業の業績が下降したことが一因だったと明かしていた。

最後の選挙と覚悟を決めて挑んだ平成最後、14回目の選挙で初当選を果たした赤坂氏は、議員バッジを胸に着け「重いね…有権者(の期待)と過去13回の落選、両方の重みだね」と感慨深げに語った。【村上幸将】