4月1日に日本囲碁史上最年少の10歳0カ月30日でプロ入りした仲邑菫初段(10)が21日、中国・北京の中国棋院で行われた、第4回夢百合杯世界囲碁オープン戦の統合予選で国際戦デビューし、中国の強豪・王晨星(ワン・チェンシン)五段(27=中国)に敗れた。

仲邑初段は、日本棋院では非公式戦扱いとなる同予選に女流枠で出場。対戦相手の王五段は、13年に穹窿山兵聖杯世界女子囲碁選手権で優勝した世界タイトル経験者で、白番の仲邑初段は185手で投了した。 仲邑初段は中国と並び世界2強と言われる韓国で修業を積み、1月のプロ入り決定後、世界の強豪と記念対局を重ねてきた。1月23日に韓国・ソウルで、女流棋士で世界2強の一角と評される崔精(チェ・ジヨン)九段と記念対局を行い、180手までで先番中押しで敗れた。同30日にはソウル郊外の城南市で、9歳7カ月5日の世界最年少記録でプロ入りした、韓国囲碁界の“王様”■薫鉉(チョ・フンヒョン)九段(65)と対局し、約1時間後に投了して敗戦。

2月20日には都内の日本棋院東京本院で、台湾でトップモデルを務め、囲碁でも女性世界トップクラスの実力を持つ台湾の黒嘉嘉(コク・カカ)七段(24)と記念対局を行い、敗れた。

今回は中国のトップ棋士と真っ向から戦い「今日の対局は勉強になった。相手は強かった。次の対局に向けて頑張りたい」と意欲を見せた。【村上幸将】

 

※■は十の下に日を二つ縦に並べ、十の縦棒が一つ目の日を貫く