永瀬拓也叡王との対局を終え、会見に臨む羽生善治九段（撮影・河田真司）

将棋の羽生善治九段（48）が、通算勝利数でトップとなった。

4日、東京・千駄ケ谷「将棋会館」で行われた第60期王位戦挑戦者決定リーグ白組プレーオフで、永瀬拓矢叡王（26）を倒した。これでデビュー以来、公式戦1434勝とし、故大山康晴十五世名人の最多勝記録を更新した。

羽生は6日、同紅組勝者と挑戦者決定戦を同所で行い、勝てば豊島将之王位（29）への挑戦権を獲得する。

27年ぶり最多勝記録更新「怖かった」

まだ若い　故大山戦の経験胸に最年長記録へ

タイトル100期見たい／加藤一二三の目

＜最多勝記録更新会見＞

「大変ありがたいこと」大山康晴超え最多勝

大山名人の領域「まだまだ行っていない」

将棋の本質は「いろいろな可能性がある」

最多1434勝が語る勝利積み重ねの秘訣

飽くなき向上心「やるべきこと多い」

ターニングポイントは15歳のデビュー時

第60期王位戦挑戦者決定リーグ白組プレーオフの永瀬拓矢叡王戦で初手を指す羽生善治九段