将棋の第69期大阪王将杯王将戦挑戦者決定リーグ、藤井聡太七段(17)対久保利明九段(44)戦が14日、関西将棋会館で始まった。

初の挑決リーグ入りとなった藤井は現在、3勝1敗。4勝1敗で暫定単独トップに立つ広瀬章人竜王(32)を追っている。この日の久保戦、19日の最終戦、広瀬戦に連勝すれば、タイトル挑戦確定となり、屋敷伸之九段が持つ最年少タイトル挑戦記録(17歳10カ月)を更新する。

先後は事前に決まっており、午前10時、お互いに深々と一礼し、対局が始まった。先手の藤井は2六歩と飛車先の歩を突いた。久保は3四歩と角道を開けた。両者の対戦成績は久保の3勝1敗。

7人総当たりで行われる今期のリーグは、豊島将之(29)、羽生善治九段(49)らトップ棋士がひしめく。将棋界で名人を頂点に、5ランクある順位戦の格付け(A級~C級2組)が、下から2番目のC級1組にいる藤井を除けば、残りは名人挑戦権を競うA級在籍棋士か、現役名人。しかも、6人ともタイトル獲得経験者というそうそうたるメンバーだ。同率首位が複数いる場合は、原則として上位2人によるプレーオフが行われる。

持ち時間は各4時間。夜には決着する見込み。