岐阜県各務原市の航空自衛隊岐阜基地内の、隊舎の女子浴室に盗撮目的で侵入したとして、岐阜県警中署は27日、建造物侵入の疑いで同基地所属の2等空曹・長畑公喜容疑者(35)を再逮捕し、空士長・野田ひかり容疑者(24)を逮捕した。同署は認否を明らかにしていない。

2人の逮捕容疑は、17年10月ころから18年3月26日ころまでの間に、共謀して女子浴室に盗撮目的で複数回、侵入した疑い。

岐阜・中署によると、長畑容疑者は10月23日深夜、岐阜市内の自宅とは別のアパートの共用廊下や外階段に侵入し、部屋のドアをたたくなどして、同24日に邸宅侵入の疑いで逮捕、起訴された。その取り調べの過程で、同容疑者のスマートフォンの中から、女子浴室の脱衣所で撮られたとみられる、服を脱いでいる女性などが写った画像が保存されていることが発覚。取り調べの中で野田容疑者が浮上し、逮捕に至った。同署は、2人が共謀した上で、長畑容疑者が女子浴場に入ることができる野田容疑者に盗撮させたと見て、犯行の経緯などを調べている。

航空自衛隊岐阜基地司令の上境賢己空将補は「隊員が、このような事件を起こし、逮捕されたこと、また逮捕にいたる事案が連続して発生したのはまことに遺憾。厳正に受け止め、隊員指導を徹底し再発防止に万全を期したい」とコメントした。長畑、野田両容疑者の関係について、関係者は「職場の同僚ということ以上は、プライベートに関する問題ですので差し控える」とした。