森雅子法相は26日の衆院予算委員会で、黒川弘務・東京高検検事長の定年延長問題に絡み、法解釈変更をめぐる19日の答弁を修正した。質問とは異なる内容について答弁したことは「おわびする」と謝罪したが、国民民主党の玉木雄一郎代表に再三撤回を求められたが、拒否した。

森氏は19日の予算委で、国家公務員法の定年延長が検察官に適用されないとする過去の政府見解を知った時期を問われ「人事院から見解が示された時で、1月下旬だ」と述べたが、これまでの森氏の答弁と時系列が合わないと指摘され「(19日は)騒がしい中で質問がしっかりと聞こえなかった」などと述べた。

立憲民主党の枝野代表は、黒川氏が政権に近いとされ、定年延長は検事総長に充てるためといわれることを踏まえ「『桜を見る会』の捜査を防ごうとするためではと疑われている。こういう形で検察人事がゆがめられれば、検察官を志す優秀な人材が集まらなくなる」と、激しく批判した。