東京都の小池百合子知事は31日昼、首相官邸を訪れ、安倍晋三首相と会談し、都内の新型コロナウイルスの感染状況や、教育現場の実態などについて報告した。

小池氏は会談後の取材に、この日の会談は首相から呼びかけられたものだと明かした。感染拡大を受けた教育現場の現状や、学校再開など今後の対応などについて、「東京都の事情や考えをお伝えした」という。また、「軽症患者が感染した後の対応策を、国でスムーズに行えるような流れをつくってほしい」と要請したとも明かし、「必要性をご理解いただいたと思う」と述べた。

発令の時期や是非が、国民の関心を集めている国の緊急事態宣言のやりとりは、首相との間であったかどうか問われると「国がお決めになること。政府が判断すると思う」と述べた。その上で「最新の東京の事情を踏まえて今後どう進めるか、しっかり連携して、都民の安心を確保していきたい」と説明した。