どこかいつもとは違う春。京都の桜も暖冬の影響を受け平年より1週間ほど早い満開を迎えていた。祇園の街を彩る桜も例外ではなく、速足で春が駆け抜けていくかのようだった。

しだれ桜の下で着物の女性が記念撮影をしていた。その姿は1本の桜が優しくとけ込むように華やかで、どこか名残惜しく、はかなさを感じるものだった。

桜は美しい。だから誰もが足を運び、その目でその花を見たいと思うのだと思う。次の春、桜の下に多くの人が笑顔で集えますように。そう強く願った。

<撮影データ>4月5日午後0時53分 キヤノン「EOS-1DX Mark2」 24-105ミリズーム(焦点距離105ミリ) ISO感度200 シャッタースピード200分の1 絞り7.1