将棋の最年少プロ、藤井聡太七段(17)が渡辺明棋聖(36)に挑む第91期棋聖戦5番勝負の第4局(大阪市・関西将棋会館)のパブリックビューイング(PV)が16日、藤井の地元・愛知県瀬戸市で開催されている。

9日の第3局では敗れたが、最年少タイトル獲得の快挙達成に向けて、この日も各地で市民による応援が行われている。

PV会場となったのは、瀬戸市文化センター文化ホール。通常なら1500人を収容できるが、新型コロナウイルス対策として、定員は先着順で400人。午前中には約50人が集まった。同市在住の将棋ファンの男性は「瀬戸の星なので、勝つことを望んでいる」と期待した。

名鉄瀬戸線「尾張瀬戸駅」の近くの複合ビル「パルティせと」でも応援会が行われた。同ビルの1階にある「喫茶スマイル」は藤井七段にちなんで「七段カツカレー」「七段パフェ」を発売。カレーは1枚100グラムのカツが7枚のボリューム。1皿を8人で分けていた女性グループは「びっくりした」「食べられるかな」と驚いた。

店主の鈴木松子さん(53)は「テレビの前で応援するより、何かをやっていたいという気持ちで、私も一生懸命にカツを揚げます」と話した。

7月16日にちなんでパフェは716円。アイスクリームを7個重ね、藤井七段の似顔絵が書かれたチョコレートのパイが乗っている。パフェは藤井七段が勝利すれば「棋聖パフェ」という品名で、17日から同価格で提供される。

「せと銀座通り商店街」では、店舗のシャッターにジャンボ将棋盤が設置された。仕掛け人で、同商店街で洋品店を営む飯島加奈さんは「自分を信じて頑張って」とエールを送った。