「負債論 貨幣と暴力の5000年」などの著書で有名な人類学者のデヴィッド・グレーバー氏が死去したことがわかった。59歳だった。

妻のニカ・ドゥブロフスキーさんが3日(日本時間)、ツイッターで「昨日、世界で最高の人、私の夫で私の友人 @davidgraeberヴェネツィアの病院で亡くなりました」と伝えた。

日本では著書「ブルシット・ジョブ--クソどうでもいい仕事の理論」(岩波書店)が7月に出版されたばかり。岩波書店の公式ツイッターは4日、「デヴィッド・グレーバー氏が亡くなりました。謹んでお悔やみ申し上げます。かれの思い描いた理想や可能性を一つ一つ実現していくことが最もよい追悼のかたちになるのではないでしょうか。Rest in power.」と追悼した。