11月3日の米大統領選を前に、共和党候補の現職トランプ大統領(74)と、民主党候補バイデン前副大統領(77)の初の直接対決となる第1回候補者討論会が29日夜(日本時間30日午前)、中西部オハイオ州クリーブランドで開かれた。

トランプ氏は、バイデン氏の発言中に何度も割り込んで持論の主張を繰り広げ、司会者にたびたび制止されるなど、現職大統領らしくない言動を連発した。新型コロナウイルス対応や所得税未納問題など自身に批判的な論評には、自身の正当性を強調し続けた。

候補者討論会は、大統領選投票前のメインイベント的な位置付けだ。討論は90分続いたが、討論会の模様を生中継していた米CNNテレビでは、中継後、記者が「これは討論会とは言えない。ひどいディベートだった」「勝者はいない。負けたのはアメリカ国民だ」と酷評するありさまだった。