今年の世相を反映する「現代用語の基礎知識選 2020ユーキャン新語・流行語大賞」が1日、都内で発表された。

新型コロナウイルスの感染が拡大する中、疫病をおさめるといわれ、SNSを中心に流行した、江戸時代に誕生した妖怪「アマビエ」がトップ10入りした。

妖怪研究家の湯本豪一さんが登壇し、「まさかこのような形で広まっていくとは想像をしておりませんでした。できるだけ『アマビエ』を忘れてしまうほど、コロナが早く落ち着いて欲しいと思っております」とコメントした。

“#みんなのアマビエ”“#アマビエチャレンジ”などのハッシュタグとともにプロのイラストレーター、プロの漫画家らも参加した。日用品雑貨、文房具、書籍、日本酒まで3000以上の関連グッズが制作、販売され一大ブームを演出した。疫病退散の願いをこめて、アマビエが描かれた御神木や、御守りなどが手に入る神社、寺院まで登場した。

厚生労働省の啓発アイコンとしても使用されたが、流行に便乗したことへの疑問の声もぶつけられていた。