発明家のドクター・中松氏(本名・中松義郎=92)が24日、都内のドクター中松創研で、20年7月22日の「数え年93歳大誕生会」以来、8カ月ぶりに会見を開いた。

その中で、首都圏の1都3県に発出された新型コロナウイルスへの緊急事態宣言が21日に解除されたことで懸念されるリバウンド防止の決め手として、新発明「目スク(メスク)」を発表した。

「目スク(メスク)」は、マスクの上下に特殊な保護膜を貼り付けたもので、中松氏が20年2月14日に発表した目からの飛沫(ひまつ)感染を防ぐ初のマスク「ドクター中松 スーパーメン SUPER M.E.N」の進化形、決定版だという。中松氏は「普通のマスクですと、目がさらされて、どんどんウイルスが入っちゃう。鼻と口をマスクしていても、ウイルスが抜けていって隣の人にうつす」と説明。その上で「『目スク』は、下の板とマスクの間に出来た隙間で、気流が上に上がるようになっていて、外からコロナが入ろうとしても排除する煙突効果『チムニエフェクト』で目を守る、下のマスクでウイルスが遮断し、呼気にウイルスがあっても遮断できる。今までと違うマスク」と解説した。

また上下の板をたたむと、保護ケースになる。中松氏は「貼ってある保護膜は、目を守る特別な材料で、けむらない、光などを反射しない。それが発明。SARSの頃から研究し5、6年かかっている。全く、今までにない新兵器を全国民にぜひ付けてもらいたい。陽性者の数は縮小する」と訴えた。

中松氏は20年2月3日に、アルコールより毒性が低く、洗浄力と滅菌力がある「NAKAMAGIC(なかマジック)ウォッシュ」を発表。さらに3月17日には抗菌、殺菌、免疫力向上作用がある自然由来の素材を原料とした「Dr.NOMICORO-C(ドクター・ノミコロ・シー)」、手が触れる場所の除菌ができる「Dr.FukiCoro-C(-フキコロ・シー)」、4月18日には接触感染の拡大防止のため、指先に貼るテープ状「安タッチ UNTOUCH」と相次いで新型コロナウイルス対策の新発明を発表している。

新型コロナウイルス感染拡大防止のための基本理念としては、小池百合子東京都知事が週末の不要不急の外出自粛を要請して一夜明けた20年3月26日に「ドクター・中松コロナドクトリン」を発表。「理論的に都市という大きな地域を封鎖しても、その大きな地域内でコロナは活動し感染は広がる。その上、経済、文化活動が停滞する重大な欠陥がある。従って都市封鎖(ロックダウン)はベストな方法ではない」と断言。その上で「『都市封鎖』ではなく『個人封鎖』をすることである。各個人がコロナウイルスから防衛されることと、患者がコロナウイルスを発しなければコロナは広がらない」と提言。個々人が新型コロナウイルスの感染拡大を自分事として捉え、意識を高め、感染を拡大させないよう気遣いすることの必要性を訴えている。