上野愛咲美女流棋聖(19=扇興杯)が藤沢里菜女流名人(女流本因坊・立葵杯=22)に挑戦する、囲碁の第32期博多・カマチ杯女流名人戦挑戦手合3番勝負第2局が16日、東京都千代田区「日本棋院東京本院」で打たれた。午前10時から始まった持ち時間各3時間の対局は、午後5時21分、216手までで藤沢が白番(後手)中押し勝ち。2連勝でタイトルを防衛するとともに、4連覇を果たした。

「序盤から各所で判断が難しかった。寄せ勝負の細かい囲碁になると思っていた。自信があった訳ではないです」と、振り返った。V4については、「厳しい囲碁が続いている。運がいい」と話した。

一方の上野は、「築いた地が消えて、嫌な感じになった。寄せ勝負で強い手ばかり打たれて、予想以上にまずかった。1、2局とも逆転されてしまった。里菜先生が強かったです」と、脱帽するしかなかった。