日本医師会の中川俊男会長は21日の会見で、一刻も早い3度目の緊急事態宣言の発令を訴えた。新型コロナウイルス感染再拡大が深刻化する現状に「自粛を基本とした対策では。もう限界に来ている。強力な覚悟のいる、厳しいものにならざるを得ません。緊急事態宣言の発令をちゅうちょしている場合ではない」と危機感をあらわにした。その上で「これだけ変異株が全国的に拡大している状況を考えると、最終的には全国的に発令もありだ。短期間にしても」と、緊急事態宣言の再々発令を全国規模で行う必要性にも言及した。

またワクチンの集団接種で医療関係者が不足した場合に、歯科医師に協力を要請することを示した。中川会長は「研修を受け、看護師同様、医師の指示の元で歯科医師がワクチンを接種する形になる。それでも、ご協力いただける、ということであれば」と語った。