東京都は30日、大型連休に入っても若者を中心とした外出が抑え切れていない状況に、都職員による街頭緊急アンケートを実施し、今後の人の流れを抑制する効果的な方法を模索した。渋谷、原宿、新宿の繁華街で若者を対象に約400グループに声がけ。年代は10代、20代、30代、居住地も都内でも23区か市町村か、都外も首都圏か関西圏かその他など細かく分類。都の総務局担当者は「緊急事態宣言中ですが、都では人流抑制を課題にしているので、どうやったら若者の外出が減るのか、若者の生の声を聞きたかった。内容を集計し、呼び掛け方法ももう1度考えていきたい」と説明した。

さらに項目は10個に及ぶ。買い物、飲食などの外出理由や、外出の時間帯、明日以降も外出するのかを含む頻度なども聞いた。また、国や都から不要不急の外出を避ける要請がされているにもかかわらず外出する心情に関しては4択。<1>マスクなどの感染対策をしていれば大丈夫だと思った<2>自分は若いから感染しづらいまたは重症化しにくいから<3>せっかくのゴールデンウイークなのでみんなも外出しているから<4>それ以外。加えて、今一番利用しているウェブサイト(グーグル、ヤフーなど)や、SNS(ツイッター、インスタグラム、フェイスブックなど)なども質問した。

東京ではこの日、新規感染者が698人。前日30日は約3カ月ぶりに1000人を超える1027人。若年層を中心に、「N501Y」など、従来型よりも感染力が強いとされる変異株が急拡大しており、今後の感染者増や医療提供体制の逼迫(ひっぱく)が懸念されている。【鎌田直秀】