自民党の中山泰秀防衛副大臣が20日午前の参院外交防衛委員会を遅刻し、野党からの反発を受け、委員会は取りやめとなった。中山氏は「流会となった要因を作ってしまった。しっかりと猛省しつつ、ご迷惑をかけた各委員の先生方等に真摯(しんし)に向き合って、おわびを申し上げていきたい」などと陳謝した。

だが、同委員会の野党筆頭理事を務める立憲民主党の小西洋之氏は「三原氏の遅刻を菅内閣として厳重注意したばかり。論外だ」と、厳しく批判した。13日の厚労委員会では、自民党の三原じゅん子厚労副大臣が遅刻して審議がストップ。予定されていた医療法改正案の採決は見送りとなり、三原氏は田村憲久厚労相ともに謝罪した。

菅義偉首相は前日19日の衆院本会議で、三原氏の遅刻が国会日程に影響を及ぼしたことを陳謝した。「今後このようなことが起こらないよう、政府全体で気を引き締めて国会対応にあたることで内閣総理大臣として責任を果たしてまいります」と述べたが、その翌日に再び、政務三役の遅刻によって委員会審議が取りやめの事態となった。政権の緩みが問われる「遅刻連発」となった。【大上悟】