1年半前に茨城県内の猛禽(もうきん)類販売店から逃げだした、南アフリカに生息する絶滅危惧種のミナミジサイチョウが5日、千葉県白井市平塚の農地で捕獲された。1年以上も行方が分からない状況だったが、最近になって柏市で目撃情報が相次いでいた。

4日も柏市内で発見され、ペットショップの職員ら3人が捕獲に挑んだ。寝ているところを直径約1メートルの網で捕獲する作戦だったが失敗し、店主は「チャンスをうかがっていたが、今の時期は体力が有り余って捕まえるのが難しい」と難色を示していた。

一夜明けたこの日は、チームを7人に増員して見事、捕獲に成功した。捕獲現場を偶然通りかかった千葉県内の女性は「(鳥は)おとなしく抱かれていました。カゴに入れるときもスムーズで、一言も鳴き声は聞こえませんでした」と状況を説明。一緒にいた長男(4)も巨大なミナミジサイチョウに驚き、「おっきい!」と喜んでいたという。

現在は逃げ出した猛禽(もうきん)類販売店に無事、舞い戻っている。