自民党の額賀福志郎元財務相(77)が新型コロナウイルスに感染したことが29日までに分かった。額賀氏の事務所、衆議院が28日、発表した。28日に陽性が確認され、額賀氏は現在、入院している。

事務所はホームページ上で、陽性確認までの経緯を説明。「額賀本人は、6月20日に選挙区の茨城県行方市で1回目のワクチン接種を受け、その後、倦怠感があったことからワクチンの副反応の可能性ではないかと経過観察を行っていた」とした上で「6月26日夜に微熱を発したことから翌27日は終日自宅で待機し、都内の病院を受診し、入院が必要であるとの診断を受けたことにより即日入院し療養を行っています」としている。議員会館の事務所スタッフは29日以降、テレワークを行い、PCR検査を受検して感染の有無を確認する予定という。

その上で「立法府にあって新型コロナウイルス感染症の感染拡大防止を呼び掛けるべき立場にある額賀本人が感染する事態となり、選挙区の有権者の皆様、後援者の皆様、衆議院、自由民主党など国会関係者の皆様はじめ関係各位には多大なるご心配とご迷惑をおかけすることとなったことを深くお詫び申し上げます」と記し「まずは額賀本人の療養と感染症からの回復に努め、国会での活動を再開できるよう万全を期したいと考えます」とした。

国会議員の感染が確認されたのは、15人目。

額賀氏は当選12回のベテラン。財務相や防衛庁長官、官房副長官など要職を務めている。