将棋の最年少タイトルホルダー、藤井聡太王位(棋聖=19)が豊島将之竜王(叡王=31)の挑戦を受ける、第62期王位戦7番勝負第3局が21、22の両日、有馬温泉(神戸市北区)の中の坊瑞苑(ずいえん)で行われる。第2局は藤井が逆転勝ちし、対戦成績を1勝1敗のタイに戻した。19日に誕生日を迎えた藤井は19歳初白星とともに、棋聖に続き、王位のダブル防衛を目指す。豊島は3期ぶりの王位奪取を狙う。

両者は20日、神戸入りし、駒や盤、座布団の座り心地などを確かめる検分を行った。19歳初対局に藤井は「ここから新たな気持ちでやっていきたい」と抱負を語った。有馬温泉は豊臣秀吉がこよなく愛した古来からの名湯でもある。温泉好きの藤井は「温泉も1つの楽しみにしたい」。豊島は「自分らしく積極的な将棋を指していきたい」と意気込んだ。【松浦隆司】