来夏の参院選への不出馬と引退を表明している二之湯智国家公安委員長(77)は5日、就任会見を行い「私の担当は国家公安委員会及び防災、国土強靱化(きょうじんか)、国家公務員制度、海洋政策、領土問題を拝命致しました。非常に多岐にわたります。最大限の取り組みを進めてまいりたい」と抱負を述べ、高齢者の運転事故が多発していることに関し「警察庁の報告を受けた上で、適切に対処していく」と語った。

来夏の引退を表明しながらの入閣に、一部では「思い出作り入閣」との声も上がっている。二之湯氏は「一部で大臣職を与えていいのかという論調もありますが、私の持っている知見を一生懸命発揮して、1年間で一定の成果を発揮したい」と意気込んだ。大臣は民間人でも就任できるが、二之湯氏の参院議員としての任期は22年7月25日までで1年もない。【沢田直人】