藤井聡太3冠(19)が豊島将之竜王(31)に挑戦している、将棋の第34期竜王戦7番勝負第2局が23日、京都市の「総本山 仁和寺」て行われた。22日午前9時からの2日制で始まった対局は23日午後5時10分、70手で藤井が勝ち、2連勝した。

敗れた豊島は対局中、劣勢を意識してか時折、天を仰ぐ。投了寸前、背中を丸めてじっと盤を見つめていた。「受けなし」と判断すると右手を駒台に突いて、「負けました」と頭を下げた。

初日の33手目、藤井の後手7四歩に対して、昼食休憩を挟んで111分もの長考の末、先手9五歩と応じた。1日目から攻め込まれる形。結果的に逆用された。「先手7五歩(31手目)と突いたが、後手7四歩とされて長考しているようでは」と残念がる。藤井の飛車を安定させないようにと立ち回ったが、傾いた形勢は戻らなかった。「結果的にはまずい将棋にしてしまった。準備不足だったかもしれません」。

第3局は来週30、31日、福島県いわき市「雨情の宿 新つた」で行われる。「本局は一方的になってしまった。まずは内容を良くできるようにしたいと思います」と話していた。