年末の風物詩「現代用語の基礎知識選 2021ユーキャン新語・流行語大賞」の表彰式が1日、都内で行われた。

トップ10には以下が選ばれた。

【2021流行語大賞】年間大賞はリアル二刀流/ショータイム/まとめ>

◆ジェンダー平等

◆うっせぇわ

◆親ガチャ

◆ゴン攻め/ビッタビタ

◆人流

◆スギムライジング

◆Z世代

◆ぼったくり男爵

◆黙食

◆リアル二刀流/ショータイム

 

ノミネートされたが、トップ10に入らなかったものは以下。

 

◆イカゲーム 米国の映像配信会社「ネットフリックス」が9月に配信を開始した韓国のドラマ。世界的ヒットに。勝てば多額の賞金がもらえる命を賭したデスゲームが展開される

◆ウマ娘 スマホ・パソコン向けソーシャルゲーム「ウマ娘 プリティーダービー」。実在の競走馬を擬人化した美少女たちがトゥインクルシリーズと呼ばれるレースで優勝を目指すという内容の育成シミュレーション。アニメファンと競馬ファンの両方の心をくすぐったことで人気に

◆SDGs Sustainable Development Goalsの略で、持続可能な開発目標のこと。国連が2015年にすべての加盟国の合意により採択した国際目標で、2030年に達成すべき17の目標からなる

◆NFT 非代替性トークン(Non-fungible token)。ゲームのアイテムや電子的なアート作品などのデジタル情報について、所有権、真正性、唯一性を保証する仕組み。暗号資産と同じブロックチェーン技術を導入して「私だけが持つデータ」として証明するもの

◆エペジーーン 東京五輪のフェンシング男子エペ団体で金メダルを獲得したことで話題になった言葉。「エペ陣」と「ジーンと感動させる」をかけたもので、主将の見延和靖選手が名付けた愛称だという

◆推し活 応援活動。もとはアイドルを応援するファンが自身の好きなメンバー(推しメン)を応援する活動を指して用いた言葉。当時は「オシ」「押し」「推し」と複数の表現があったが、芥川賞を受賞した宇佐見りんの小説『推し、燃ゆ』で「推し」と定着。箱推しはグループ全体を推すこと。推し活グッズ「アクスタ」が注目され、推しの対象分野も拡大中

◆カエル愛 東京五輪ボクシング女子フェザー級の金メダリスト入江聖奈選手が、「卒業後はカエル関係の会社に就職したい」など、カエル好きであることを公言。独特なキャラクターも注目された。「カエルのためにも金メダルをとれて良かった」とも発言

◆自宅療養 8月、コロナ陽性患者のうち、入院対象者を重症者や重症化リスクのある人に限定し、それ以外の陽性者については基本的に「自宅療養」とする方針を政府が打ち出した

◆13歳、真夏の大冒険 東京五輪の新競技「スケートボード」で、女子ストリートの西矢椛選手が日本最年少金メダルを獲得。中継を担当したフジテレビ倉田大誠アナウンサーの「13歳、真夏の大冒険」は名実況として話題に

◆チキータ 卓球のレシーブの際に使われる技術で、2010年代に爆発的に流行した。東京五輪メダリスト伊藤美誠選手が多用して話題に。ボールの軌道がバナナの形に似ていることからバナナの商品名にちなんでつけられた。逆チキータもある

◆チャタンヤラクーサンクー 東京五輪で新競技となった空手の形。銀メダル獲得の清水希容選手が決勝で演じた。沖縄県出身者初の金メダリストとなった喜友名諒選手が決勝で演じたのは「オーハンダイ」

◆ととのう コロナ禍で外出自粛、黙浴のすすめの中、サウナ人気が再燃。サウナと水風呂の交互浴により多幸感を得ることを指す。サウナ関連ドラマや漫画も話題

◆フェムテック 女性(フィメール)と技術(テクノロジー)を合成した言葉。女性の抱える心身の健康問題を情報通信技術を利用して解決する仕組み

◆副反応 ワクチンを接種すると、免疫ができる以外の反応が起こることの呼び名。新型コロナワクチンでは接種部の痛み、疲労、頭痛、筋肉痛、悪寒、関節痛、発熱などの症状が出ることもある

◆ピクトグラム 新語ではないが、五輪開会式でパントマイムで再現して話題となった競技の絵文字。パフォーマーコンビ「が~まるちょば」のGABEZ(ガベジ)ら5人が演じた。スポーツだけではなく非言語的に案内する絵文字の総称

◆変異株 新型コロナウイルス感染症を引き起こすウイルスはヒトの体内に侵入して遺伝情報のコピーをつくって繰り返し増殖する際にコピーミスを起こして一部の遺伝情報が変わって性質の一部が変化したもの。今年7月、感染力の強い「デルタ株」の流行で感染者が増大し、第5波の感染爆発を起こした

◆マリトッツォ ブリオッシュ(卵とバターを豊富に使ったパン)などに切り込みを入れてクリームをたっぷりと挟んだスイーツ。もとはイタリア・ローマの伝統菓子。フルーツを加えるなど応用力の高さも魅力

◆ヤングケアラー 家族の介護や世話を担う18歳未満の子どもたち。大人の手伝いではなく、大人が担うようなケアを日常的に行い、責任も引き受けていることが多い。2014年ごろから話題になっていたが、今年、大きく取り上げられた

◆路上飲み 緊急事態宣言や、まん延防止等重点措置などにより、飲食店に対して営業自粛や時短営業の要請、酒類提供禁止の状態が続き、路上に集まり飲酒する行為