立憲民主党の小川淳也政調会長は27日、同党最高顧問の菅直人元首相が、日本維新の会を創設した橋下徹氏について「(ナチス・ドイツの)ヒトラーを思い起こす」などと自身のツイッターに投稿したことを受けて、日本維新の会から謝罪撤回を求める抗議文を提出されたことについて「(菅氏の)そういう例えが適切かどうかとか、それについてはいろんな議論がありうるが、断定的な言い方は控えたい」と明言を避けた。

今後の対応に関しては「すでに逢坂(誠二)代表代行が、党として対応する環境にはないと公の場でおっしゃっている。それに従いたい」とした。

日本維新の会は立民側に今月内の謝罪を求めているが、菅氏は自身のツイッターを更新して「私の21日のツイッターに関し、維新から立憲の泉代表に抗議文が届けられた。ツイッターは党の指示ではなく私の一存で発した、私の感想を述べたもの。維新からは私には直接何も言ってきていない。私のツイッターに抗議するなら私にするべき。いずれにしても的外れな謝罪要求に応ずるつもりはない」と反論した。

その後も菅氏は投稿を重ね、「しかし維新から私には何も言ってこない。逆に私が見たテレビでは橋下元維新代表の過去の発言に関する記者の質問に、現執行部は「橋下氏に聞いてくれ」と答えを拒否。今回のことを契機に橋下氏など維新幹部の過去の発言が検証されるのは結構なことだ」などと持論を展開した。【大上悟】