総務省統計局による2021年の家計調査が8日発表され、宮崎市のギョーザの1世帯当たりの年間購入額が4184円となり、初めて全国1位となった。

長年トップを独占していた浜松市と宇都宮市の牙城を崩した。2位の浜松市は3728円、3位の宇都宮市は3129円だった。前年20年は浜松、宇都宮、宮崎の順だった。

宮崎市によると、20年9月にギョーザを新しい宮崎名物にしようと、ギョーザ専門店やラーメン店で構成された「宮崎市ぎょうざ協議会」が発足。渡辺愛香会長は市を通じて「2年越しの目標が実現できました。市民・県民の皆さまのおかげだと思っています。ギョーザといえば宮崎市と言ってもらえるように盛り上げていきたい」とコメントした。惜しくも1位の座を明け渡した浜松市の担当者は「宮崎市さん、1位おめでとうございます。残念な気持ちは否めないですが、コロナ禍でも、浜松市、宮崎市、宇都宮市で、ギョーザを通じて飲食業界を盛り上げていきたい」。「ギョーザのまち」として名高い宇都宮市の担当者は「例年のギョーザの消費金額にとらわれることなく、ギョーザを活用したまちづくりや、観光プロモーションを推進していく」と意気込んだ。【沢田直人】

◆ギョーザの購入額トップ5の都市

▽17年 <1>宇都宮市<2>浜松市 <3>堺市  <4>京都市 <5>宮崎市

▽18年 <1>浜松市 <2>宇都宮市<3>宮崎市 <4>京都市 <5>大阪市

▽19年 <1>宇都宮市<2>浜松市 <3>京都市 <4>東京23区<5>神戸市

▽20年 <1>浜松市 <2>宇都宮市<3>宮崎市 <4>京都市 <5>大津市

▽21年 <1>宮崎市 <2>浜松市 <3>宇都宮市<4>千葉市 <5>京都市