5月に開業100周年を迎えるあらかわ遊園(東京・荒川区)が21日、3年5カ月ぶりに営業を再開した。事前予約者が西川太一郎区長らの正門前でのテープカット後、慌てることなく、ゆっくりと入場した。
以前はあらかわ遊園のすぐ隣に住んでいた足立区在住の宗像静江さん(55)は車イスに座る母たき子さん(81)と一緒に来園。「車イスごと乗れる観覧車はとてもいい景色でした。隅田川が一望できて、お隣の北区も遠くまでよく見えた。かすんで見えなかった富士山は次回の楽しみにとっておきます」と話した。観覧車に車イスが乗り込む際には、各ゴンドラに通じるマイクで「安全確認のため1度ゴンドラを止めます」とのアナウンスが入った。
開門した午前9時から1時間は300人、同10時以降には新たに700人が入場できる時間差の入場規制を実施して、コロナ対策を徹底させた。園内は密になることもなくゆったりと過ごせ、子どものころから来園していた桜井隆弥さん(43)は1歳になったばかりの瑞己(みずき)くんを抱きかかえて来場した。「最初はぐずったのですが初挑戦のメリーゴーラウンドもなんとか乗れました。私の子どものころの印象はなくなりましたが、過ごしやすいですね」と直径が12メートル長くなった観覧車を見上げてつぶやいた。
あらかわ遊園の奧に位置する釣り堀では服部竜也さん(40)と竜大(りゅうた)くん(5)が記念すべき釣り客1組目となった。「金魚しかいないけどウキがよく動いて楽しいですね。息子はちょっと飽きてしまったみたいですが」と苦笑いした。
都内では唯一の区立遊園地で、施設老朽化と赤字経営の体質改善で2018年12月から休園していた。【寺沢卓】

