アイドルグループ「おニャン子クラブ」の元メンバーで夏の参院選東京選挙区(改選数6)に自民党公認で立候補予定のタレント生稲晃子氏(54)が大型連休初日の29日、街頭演説デビューした。生稲氏は小雨の中、東京・品川区のJR大井町駅前での第一声で「娘が、まだ5歳の時に乳がんの告知を受け、その後、2度の再発があり右胸を全摘出しました。全部で5回の手術を受けた」という体験から「仕事と治療の両立支援」などの政策を訴えた。

前日28日に誕生日を迎えた生稲氏は「緊張で眠れなかった」と明かし、「イメージカラー」というピンクのウインドブレーカー姿でマイクを握った。これまで乳がんに対する啓発や発信を積極的に行ってきた。乳がんの早期発見、治療や支援活動を行う「ピンクリボン運動」のイメージカラーとも重なる。

生稲氏は元おニャン子からの応援メールや連絡も相次いでいるという。連休中は都内各地で街頭演説を行う予定で、元おニャン子メンバーたちが、会員番号40番の生稲氏の同窓会応援に駆けつける可能性もある。

参院東京選挙区は全国屈指の激戦区で立憲民主党の蓮舫氏、公明党の竹谷とし子氏、共産党の山添拓氏、自民党の朝日健太郎氏という現職のほか、立憲民主党の松尾明弘氏、ファーストの会代表の荒木千陽氏、日本維新の会の海老沢由紀氏、れいわ新選組の依田花蓮氏らが立候補を予定している。参院選は6月22日公示、7月10日投開票が有力となっている。