自民党神奈川県連会長の小泉進次郎前環境相は22日夕、横浜市内で今夏の参院選に向けた街頭演説を行い、政府が新型コロナウイルス対策のマスク着用に関し新たな指針を示したことを受けて「世の中を少しずつ前に動かしていかなければならない」と訴え、有権者に理解を求めた。

政府は今月20日、屋外では周囲との距離が十分でなくても会話が少ない場合、マスク着用は必ずしも必要ないとの見解を表明。進次郎氏や、ともに演説した参院選の候補者・三原じゅん子参院議員、菅義偉前首相はいずれもノーマスクで演説する一方、観衆は「密」の状態であることから、マスクを着用して演説に耳を傾けた。

進次郎氏は「日本は、本当はマスクをしなくてもいい屋外で、距離があって大声で会話しなくても、周りがマスクをしているとどうしてもせざるを得ない、空気ができている」と、マスク着用に対する国民の認識について見解を表明。

その上で「賛成、反対両方あるかもしれないが(屋外でのマスク着用方針について)政治は決断をしないといけない。着けたい方は着け、必要ないと思う方は自分の判断で外す。そういう環境をつくり、世の中を少しずつ前に動かす。その決断も、政治がやらないといけない1つの仕事だ」と述べた。コロナ禍で疲弊した日本の社会や経済環境を念頭に「ひとつひとつ、経済や社会の動きを取り戻していかないといけない」とも、訴えた。