参院選(10日投開票)は5日、選挙戦も残り5日間の最終盤へ突入した。

比例代表に鞍替え出馬した立憲民主党の辻元清美元衆院議員は東京都内では最後の街頭演説を行った。JR新宿駅西口地下など4カ所でマイクを握り、新宿西口には菅直人元首相の伸子夫人も駆けつけたが辻元氏は「辻元清美と(投票用紙に)書けるのを知らずに期日前投票を終えた方がいました。知っていれば辻元清美と書いたのに、と。まだまだ比例代表で出ているのを知られていない」と口元を引き締めた。

衆院議員を7期務め、昨年10月の衆院選で地元大阪10区から出馬したが日本維新の会の新人に敗れ、比例復活もならなかった。今回も大阪選出の議員というイメージが強い。知名度の高さから優勢と報じられているが「前回の衆院選でも私が最後まで優勢と報じられていた。私は危ないです」と危機感をあらわにした。

6月22日の公示前から精力的に全国行脚し、44都道府県で街頭活動を行い、全47都道府県を制覇する計画だったが「新型コロナウイルスのオミクロン株の影響で3県だけ、どうしても回れなかった」と無念をにじませた。「明日から大阪で最後の勝負をかけます」と地元に戦いの舞台を移して最後の戦いに臨む。