5月21日に投開票された東京都足立区議選に立憲民主党(24日に除籍)から出馬し、初当選した和田愛子氏(38)が区議会に辞職届を提出し、26日付で受理されたことが、分かった。和田氏をめぐっては出馬前の昨年5月、人気ブランドの偽バッグ1点をフリマアプリで販売し利益を得ていたとして、3月に警視庁から商標法違反容疑で書類送検されていたことが、24日に発覚。今月9日、東京簡裁から同法違反罪で罰金20万円の略式命令が出され、和田氏はすでに納付した。

和田氏は自身のツイッターに「議員辞職にあたってのお詫び」と題した文書と、1分半あまりの謝罪の動画を25日夜に投稿。動画では、書類送検に関して被害者への謝罪をした上で「区民の皆さま、ご支援いただいた方に申し訳ございませんでした」と謝罪した。

「このたび当選させていただいた足立区議会議員は、明日の任期開始とともに辞職することにいたしました」とした上で「本来は議員になり足立区をよくしたいと思うが、さまざまなことでご迷惑をおかけしたことを深く反省し、辞職という選択をした」と説明。「期待を踏みにじるような結果になり本当に申し訳ございません」と頭を下げた

今後についても言及。「今後は4年間かけて、足立区中を回らせていただき、1軒1軒回っておわびをすることからだと思っている。その先は、お許しいただけるなら足立区のお役に立てることをできたらと考えています」と述べ、今後の再出馬に含みを残した。

和田氏が所属していた立憲民主党東京都連は24日、和田氏が提出した離党届を受理せず「公職の辞任勧告」措置と「除籍」の処分としていた。

区議の任期は26日から始まるため、任期初日に辞職する形となった。足立区議会では26日午後、区議選の当選者が初めて顔を合わせる場が予定されているが、和田氏は事前に欠席する意向を伝えていた。