マイナンバーカードを巡るトラブルが相次いでいることを受けて5日、衆院特別委員会の閉会中審査が行われ、河野太郎デジタル相ら関係閣僚が野党から追及を浴びた。矢面に立つ河野氏は陳謝したが、NHK番組(2日)でマイナンバーカードの名称変更を検討するとした自身の発言について立憲民主党の西村智奈美氏から趣旨説明を求められ、釈明に追われた。

河野氏 マイナンバーというものとマイナンバーカードという物理的なカードは別物ですよ、ということでございます。

西村氏 あの…、ちょっと、はぐらかしが…、いつもの、また河野大臣のはぐらかしが始まったかなと。

河野発言に対し、松野博一官房長官は3日の会見で「あくまで個人的な見解を述べたものだ。政府として名称変更を検討しているものではない」と否定した。

西村氏 どっちが本当の政府の方針なのか。閣内不一致なんじゃないか?

河野氏 マイナンバーカードというシステムと物理的なマイナンバーカードというものがどう違うのか、ご家族に聞かれて説明できる人があんまり、いらっしゃらないだろうと思う。

西村氏 今の答弁は理解していないユーザーの方が悪いんだ、という風に言っているようにも聞こえる。私の質問は閣内不一致なんじゃないですかと、伺ってます。それについてまったく答えていない。もう1回答弁してください。

河野氏 現時点でそうしたことを考えていないというのは何ら、不一致ではございません。

西村氏 本当にマイナンバーカード、マイナンバー制度進めていく上で内閣の一番障害になっているのは河野大臣なんじゃないかと思う。そこのところは、よく自覚していただきたい。

政府は来年秋に現行の健康保険証を廃止し、マイナンバーカードと一体化した「マイナ保険証」に切り替える方針だが、立民の長妻昭政調会長らは拙速と批判し、見直しを求めた。マイナンバーカードの申請や交付が、暗証番号を設定しなくても可能にする検討が進む一方で国民の不信感は根強く、全国の自治体ではマイナンバーカードの自主返納が相次いでいる。【大上悟】