将棋で史上初の8大タイトル独占を果たした藤井聡太8冠(21=竜王・名人・王位・叡王・王座・棋王・王将・棋聖)が同学年の伊藤匠(たくみ)七段(21)の挑戦を受ける、第36期竜王戦7番勝負第3局が25、26の両日、福岡県北九州市「旧安川邸」で行われ、後手の藤井が伊藤を破り、シリーズ対戦成績を3勝0敗とした。

 

伊藤がため息をつき、3筋に金を打つ。形を作った。同学年の8冠がとても間違えるとは思えない終盤、自玉の詰みを読み切って投了を告げた。

あっという間の3連敗で、かど番に追い込まれた。相掛かりの出だしは、2日目の封じ手開封から戦闘開始となった。この局面を振り返り、「後手5六歩(封じ手開封の手)の反撃が厳しかった。序盤から直線的に攻めていった。後手5六歩に先手2三銀成とかで攻め合うつもりだったが自信が持てず、踏み込まれて悪化させてしまった」と話した。

タイトル戦7番勝負で3連敗後の4連勝は、08年竜王戦で渡辺明竜王が羽生善治現九段、09年王位戦で深浦康市王位が木村一基現九段を相手に実現させた例がある。竜王戦史上初、ランキング戦5組優勝から挑戦権を獲得した伊藤が、同学年対決でミラクルを起こすか。「内容を改善して臨まないといけないと思います」。【赤塚辰浩】

【ひふみんEYE】藤井聡太8冠に感服 21歳の若さでこんな構想を描ける棋士は見たことがない