雑誌「通販生活」を発行するカタログハウスは31日までに、ロシアによるウクライナ侵攻をネコのけんかに例えるような文章を載せた23年冬号の表紙について、「つたない表現で誤解を招いてしまった」とするおわび文書を公式サイトに掲出した。同時に在日ウクライナ大使館に謝罪したと発表した。
表紙には、銃を構えた兵士の映った画面を1匹のネコが眺める写真を掲載。その下に「プーチンの侵略に断じて屈しないウクライナの人びと」と記し「がんばれ、がんばれ、がんばれ。守れ、守れ、守れ、守れ。殺せ、殺せ、殺せ。殺されろ、殺されろ、殺されろ。人間のケンカは『守れ』が『殺し合い』になってしまうのか。ボクたちのケンカはせいぜい怪我くらいで停戦するけど。見習ってください。停戦してください」などと表現した。
この表紙に対し在日ウクライナ大使館は27日、X(旧ツイッター)上で「在日ウクライナ大使館はこのような呼びかけ及び例えを、日本国民及び日本政府の立場に矛盾するものとして強く非難します。ロシアは侵略国家であり、ウクライナから直ちに撤退すべきです。主権国家に対する侵略戦争はケンカではありません。侵略者を宥めることは終戦に導きません」と非難していた。
公式サイトに「読者の皆様へ」と掲出された文書では「読者の皆様から、表紙にある『殺せ』『殺されろ』は、『ウクライナの人びと』への言葉なのかというお問合せも多くいただいています。『殺せ』『殺されろ』の主語は決して『ウクライナの人びと』ではなく、戦争の本質を表現したつもりです。どちらの側に理があるにせよ、『殺せ』は『殺されろ』の同義語になってしまうから、勃発した戦争は一日も早く終結させなくてはいけない。そんな思いを託して、このように表現しました」と説明。そして「申し上げるまでもなく、私たちはロシアの侵攻は許されるものではないと考えています。ウクライナ、そしてパレスチナ・ガザ地区において一日も早い平和が訪れることを願い、これからも非戦の特集に取り組んでまいります」と記した。

