藤沢里菜女流本因坊(25)と挑戦者の上野梨紗二段(17)が2勝2敗で迎えた、囲碁の第42期女流本因坊戦挑戦手合5番勝負最終第5局が15日、東京・市ケ谷「日本棋院東京本院」で行われた。
午前9時から始まった対局は、午後5時58分、267手までで黒(先手)番の藤沢が中押し勝ちして、3勝2敗で防衛し、4年連続7期目の女流本因坊獲得となった。上野の初戴冠と、姉の上野愛咲美女流名人(22)との姉妹同時タイトル保持という、37年ぶりの快挙はならなかった。
敗れた上野梨はサバサバしていた。「女流本因坊戦で里菜先生と5回打てて、足りない部分も分かった。勉強になったシリーズだった」。時折、笑顔を見せた。
序盤からハッキリ悪くしてしまった。「悪くなってつらすぎた」と言うほどだった。局面が進むにつれて、「負けてもしょうがない。最後まで打とうと思った」と話した。
昨年は女流名人戦の挑戦者決定リーグ戦に初めて入った。小林泉美七段、鈴木歩七段、牛栄子扇興杯と新旧タイトル保持者から白星を挙げ、3勝3敗で今期残留している。今年は女流立葵杯の挑戦者決定トーナメントでベスト4。2019年(平31)4月、仲邑菫女流棋聖(14)とのデビュー同期は確実に力をつけ、タイトルに手の届く位置まで来ている。

