日本漢字能力検定協会は12日、2023年の世相を1字で表す「今年の漢字」が「税」に決まったと発表した。清水寺(京都市東山区)の森清範(せいはん)貫主(かんす、83)が縦150センチ、横130センチの和紙に広島県熊野町産の特大の筆で、揮毫(きごう)した。同協会のウェブサイトなどから応募総数は14万7878票あり、「税」は5976票(4・04%)を集めて、14年以来2度目の1位となった。
同協会は「税」が1位となった理由として「1年を通して増税議論が活発に行われた」「所得税・住民税の『4万円の定額減税』が話題に」「インボイス制度やふるさと納税など、多岐にわたる税にまつわる話題が取り沙汰された」ことなどを挙げた。
2位は「暑」。記録的な猛暑を理由にする人が多かった。38年ぶりの日本一で注目された阪神タイガースの「虎」は4位。阪神ファンという森貫主は「(今年の漢字は)『虎』やろうなあと内心は思っていた」と笑いを誘った。上位には5位「勝」、6位「球」、19位「侍」など野球を連想させる漢字が多く、ドジャース入団が決まった大谷翔平の「翔」も11位でランクイン。森貫主は「国民の皆さまがシビアに税の行方を見ておられるのだと感じた。世界を見ても不穏な空気ばかりで、来年こそは『和』を書きたい」と話した。

