将棋の藤井聡太8冠(21)が17日にNHK-Eテレで放送されたNHK杯トーナメント決勝で佐々木勇気八段(29)に敗れ、NHK杯2連覇を逃した。これで藤井の本年度の勝率は8割4分9厘(45勝8敗1分)となり、中原誠16世名人が1967年度に記録した勝率8割5分5厘(47勝8敗)の年間最高勝率を上回ることができなくなった。
藤井の本年度の残す対局は棋王戦5番勝負のみ。17日午前9時から藤井が初防衛にあと1勝に迫る棋王戦5番勝負第4局がスタート。年間最高勝率を更新するには、NHK杯決勝、棋王戦第4局の「ダブルヘッダー」で2勝を挙げることが絶対条件だった。56年ぶりの大記録更新は「消滅」した。
この日放送されたNHK杯決勝は前回のNHK杯決勝と同じ顔合わせとなった。戦型は角換わり。先手の佐々木が積極的に仕掛け、リードを奪い、NHK杯初優勝を達成した。
佐々木は17年7月の竜王戦決勝トーナンメト2回戦で、当時デビュー戦から29戦全勝だった藤井にプロ初黒星をつけている。藤井の年間最高勝率更新の大記録を“藤井キラー”が阻んだ。

